インタビュー記事 フィリピンで上場しているIT企業を訪問してみた
インタビュー記事
はじめに
今回は、フィリピンで上場しているIT企業・DFNN社を訪問して、IR部長のAbigail Garciaさんにインタビューして、投資家ビザ(永住権)のことを中心に色々聞いてみました。
インタビュー内容
Q: フィリピン企業訪問のビデオで紹介されている特別投資者居住ビザについて詳しく教えてください。
A: 特別投資者居住ビザは、フィリピン政府がDFNNの株式に少なくとも7.5万ドルを投資する個人に発行するビザです。このビザを取得すると、フィリピンに移住したり訪れたりすることができます。また、ビジネスを開設したり成長させたりすることもできます。さらに、家族や依存者も同行することができます。
このビザは、個人や家族が特別なビザを利用して異なる国で滞在するための安全な手段を提供します。また、ビザ保持者はフィリピンでの滞在やビジネス活動、学校での学習、銀行口座の開設、健康保険の利用など、さまざまな利点を享受することができます。
Q: フィリピンへの投資のメリットは何ですか?
A: フィリピンは2023年を含む将来5年間で東南アジアで最も高い成長が見込まれています。ビジネス環境が整備されており、経済の成長が期待されています。フィリピンはベトナム、マレーシア、インドネシア、タイ、シンガポールに次いで最も速い成長を遂げると予想されており、投資家にとって魅力的な市場です。
また、フィリピンは異文化に対して受け入れる姿勢があります。世界中からの難民や移民が受け入れられており、多様な文化が共存しています。また、フィリピン人の英語の能力も高く、コミュニケーションがスムーズに行えることもビジネス展開において利点となります。さらに、フィリピンにはビジネスの中心地となる地域が存在し、ビジネスチャンスが豊富です。
Q: 特別投資者居住ビザの申請条件や費用はどうなっていますか?
A: 特別投資者居住ビザの申請条件は比較的シンプルです。申請者は少なくとも21歳以上である必要があります。また、DFNNの株式に少なくとも7.5万ドルを投資する意思を持っていることが条件です。投資額は固定され、市場の変動によって影響を受けません。ビザの申請には手数料がかかりますが、この費用は交渉可能です。
Q: DFNNとはどのような企業ですか?
A: DFNNはフィリピン証券取引所に上場している企業で、1999年に設立されました。主にアシスタンス・インテグレーターとして活動しており、日本のiWaveが提供するフィンテック技術やブロックチェーン技術、AIなどを取り入れたトレーディングプラットフォームを提供しています。これにより、フィリピン株式取引所のブローカーが活用できる環境を提供しています。DFNNはパンデミック後も好成績を収めており、1年間のリターンは74.56%となっています。
Q: 特別投資者居住ビザを取得した後の滞在期間について教えてください。
A: 特別投資者居住ビザを取得した後は、最低滞在期間の規定はありません。ビザ保持者は自由にフィリピンに出入りし、長期滞在も可能です。また、ビザの更新や報告義務もありません。滞在期間に制限はありませんので、自由に滞在できます。
Q: 特別投資者居住ビザを取得するための申請からビザの発行までの所要時間はどのくらいですか?
A: 特別投資者居住ビザの申請から発行までの所要時間は比較的短いです。すべての申請書類が揃っている場合、ビザの発行までに2週間以下かかります。申請者はフィリピンに滞在し、銀行口座を開設する必要があります。その後、ビザを受け取ることができます。ビザの発行までの期間は短く、滞在中に手続きを完了させることができます。
まとめ
以下がこのインタビューのまとめです。
- DFNNの株式に7.5万ドル以上を投資する個人に特別投資者居住ビザが発行されます。
- このビザを取得すると、フィリピンでの移住や滞在、ビジネス展開が可能となります。
- フィリピンは将来の成長が期待されており、ビジネス環境も整備されています。
- また、異文化に対する受け入れ態度があり、英語の能力も高いため、ビジネス展開にとって利点となります。
- 特別投資者居住ビザの申請条件は、21歳以上であり、DFNNの株式に7.5万ドル以上を投資する意思があることです。
- DFNNはフィリピン証券取引所に上場しており、iWaveと提携してトレーディングプラットフォームを提供しています。パンデミック後も高いリターンを示しており、投資家にとって魅力的な選択肢となっています。
- 特別投資者居住ビザの申請から発行までの所要時間は2週間以下であり、滞在中に銀行口座を開設しビザを受け取ることができます。
- ビザの発行後は滞在期間に制限はなく、自由に活動することができます。
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