フィリピンのBPO(IT-BPM)業界・予想を上回る成長見込み
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フィリピンのBPO(IT-BPM)業界は、米国の外部委託企業、北米の人材不足、そして政府の強力な支援に支えられ、年末までに350億ドル(約2兆ペソ)の収益目標を達成する見通しで、これにより業界成長率が7.7%の世界平均を上回る8.8%の年間成長率を達成する見込みです。
GDP貢献率は昨年の7%から8.4%に上昇する見込みです。インドのIT-BPM業界のGDP貢献率は3〜4%です。
また、フィリピンのIT-BPMセクターは、フルタイム従業員数が昨年から8.7%増の170万人に達しました。
フィリピンのIT-BPMは、複雑なビジネスサービスとさまざまな業界に対して機能を提供できることから、業界において世界を牽引してます。
フィリピン政府は、リモートワークを支援することで、業界の成長に重要な役割を果たしており、これらの政策は企業が変化する労働環境に適応し、外国からの投資を引き寄せるのに役立っています。
IT-BPMセクターは、今後2年間で25.7万人のフルタイム従業員と59億ドルの収益を上積みする見込みで、フィリピンで2028年までに創出する必要がある110万の雇用の23%と、295億ドルの収益の20%となる見込みです。
業界の成長は、首都圏マニラ以外の地域にも拡大し、Cagayan de Oro、Cebu、Clark、Davao、Iloiloは、IT-BPM企業の重要な拠点となっており、これにより経済成長が促進され、食品、物流、不動産、小売り、交通などの他のセクターにも利益が広がっています。
フィリピンは規模の面では、世界一の人口を誇るインドに次ぐ世界のIT-BPMプレーヤーですが、いくつかの分野では、インドを追い越す可能性があます。
本記事は、下記ニュースを要約したものです。
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