フィリピンの再生可能エネルギー企業SPNECが黒字転換
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フィリピンの再生可能エネルギー企業SP New Energy Corp. (SPNEC)は2023年、資産の拡大により57億ペソの純利益を計上したと発表しました。これは2022年上半期の4億4100万ペソの純損失からの一転です。
SPNECは2022年6月30日を期末としていましたが、2022年開催の株主総会で12月31日に変更されました。
今回の報告は、パンギリン氏率いるマニラ電力会社(Meralco)がSPNECに出資したことを受けた初めての財務報告となります。この投資は、SPNECが2000億ペソ規模のテラソーラープロジェクトを建設する準備を進めるためのものです。
SPNECの顧客との契約による総収益は6億3545万ペソでした。内訳は、電気の販売が6億1925万ペソ、設置サービスの販売が1620万ペソでした。
2023年末時点での同社の資産は、前年の58億ペソから512億ペソに増加し、自己資本も58億ペソから424億ペソに増加しました。
昨年12月、MGen Renewable Energy (MGreen)は159億ペソの投資を完了し、SPNECの議決権保有割合を50.5%にしました。MGreenはまた、1月にSolar Philippines Power Project Holdings, Inc.から21億7千万株の追加株式を25億ペソで取得しました。
MGreenは、Meralco Powergen Corp.(Meralcoの完全子会社)の再生可能エネルギー開発部門です。
SPNECはヌエバエシハ州とブラカン州で、3,500メガワットのソーラーパネルと4,000メガワットの蓄電システムで構成されるテラソーラープロジェクトを開発しています。プロジェクトの第一期は2026年第1四半期までの引き渡しを予定しています。同社はプロジェクトのために3,000ヘクタール以上の土地を確保しており、そのほとんどはすでに工業用地として転換されています。
本記事は、下記ニュースを要約したものです。https://www.bworldonline.com/corporate/2024/04/18/588942/spnec-says-net-income-reaches-p5-7-billion
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