フィリピン外食最大手・ジョリービー(JFC)が、韓国最大のコーヒーチェーンを買収
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ジョリービー(JFC)が、韓国で最大のコーヒーチェーン・コンポーズコーヒー(Compose Coffee Co)を買収します。コンポーズコーヒーは、韓国内に2,470店舗を展開しており、すべてフランチャイズ店舗です。また、韓国最大の自社焙煎工場を保有しています。
この買収の価格は3億4,000万米ドルで、70%の株式を取得することになり、評価額は約8倍のEV/EBITDAとなっています。これは、地域の平均である約9.4倍のEV/EBITDAと比較してやや割安です。
コンポーズコーヒーの買収は、バランスシートに即座にプラスの影響を与えます。負債がなく、キャッシュフローがプラスであるためです。また、収益(国際事業の貢献を41%に引き上げるのに役立つ)およびEBIT(2024年度のEBITを12%増加)にもプラスの影響を与えます。
したがって、ストリートの懐疑的な見方にもかかわらず、この買収に対してポジティブな評価をしています。最終的にP280/株から11%増加してP311/株になると予想されるフェアバリューの上方修正を見込んでいます。
店舗ネットワークの7-8%の拡大、既存店売上高の5-7%の成長、営業利益の10-15%の成長が経営陣のガイダンスです。ABキャピタルの予測では、2024-2026年のEPS成長率は15%です。現在の28倍のフォワードP/E評価は、長期平均の評価と一致しています。
さらに、フィリピン中央銀行(BSP)のインフレと金利に関するハト派のガイダンスが、消費関連セクターに対するセンチメントを後押しするはずであり、JFCは、年初来のパフォーマンスが相対的に低調であったため、大きな恩恵を受けると考えられます。
株価は純外国売りが続いており、今回の買収に対する懐疑的な見方からさらに売りが増える可能性があります。しかし、コンポーズコーヒーは資本効率の高いビジネスモデルから優れた収益性を示しており、上述の通り、JFCに対して早期にプラスの影響を与えると予想しています。従って、ABキャピタルは同社に対するオーバーパフォーム(O/P)評価を再確認します。
本記事は、フィリピンの証券会社・ABキャピタル証券の20240704のレポート・ The Opening Bellから抜粋、要約したものです。
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