三井物産も出資するファンドフィリピンでのソーラー発電事業を拡大
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ソーラー発電事業を展開するBuskowitz Energy, Inc.(ブスコウィッツ・エナジー)は、グローバルなリアルアセット投資マネージャーであるPATRIZIA MBK Fund Management Pty Ltd.(PMBK)から、最大1億ドル(約56億フィリピンペソ)の投資契約を獲得しました。APACサステナブルインフラストラクチャーファンド(A-SIF)が、PMBKを通じてBuskowitzへの資金と共同投資を目指しています。この投資は、一次および二次株式取得の組み合わせで構成されています。
Buskowitzの創設者兼最高経営責任者であるジェームス・ブスコウィッツ氏は、「PATRIZIAや三井物産といった業界のリーダーに支えられることで、当社の長期的な目標や成長へのコミットメントを理解し、協力関係を重視するパートナーを得ることができました」と述べ、フィリピンのエネルギー転換を推進するための支援を得られることに対する期待を表明しました。
一方、PATRIZIAのオーストラリアおよびアジア地域のインフラ担当責任者であるサジ・アナンタクリシュナン氏は、フィリピンにおける再生可能エネルギー市場が急成長しており、A-SIFにとって魅力的な投資機会を提供していると指摘しています。
Buskowitz Energyは、フィリピン国内で屋上ソーラー開発やエンジニアリング、調達、建設、資金調達などを手がけ、これまでに300件以上のプロジェクトを住宅、商業施設、産業施設向けに導入・稼働させてきました。PMBKは、ドイツのPATRIZIA SEと日本の三井物産のジョイントベンチャーです。
この新たな投資は、Buskowitzがアジア開発銀行とPNB銀行から3,600万ドルのプロジェクトファイナンスを確保した直後のものであり、この資金により同社はフィリピン全土で500メガワットピークを超えるソーラープロジェクトの展開を加速させることが可能になっています。
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