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今割安のフィリピン株は?

ニュース記事

最近の株式市場の調整により、フィリピン市場のバリュエーションはほぼ最低水準にまで低下しました。現在の株価収益率(P/E)は10.9倍と、長期平均の15.2倍から約2標準偏差も離れています。この弱含みの状況は、投資家にとって質の高い銘柄を割安な価格で取得する絶好の機会となっています。

フィリピン経済は、グローバル市場の不確実性が高まる中で相対的に安定しており、国内株式市場の再評価(リレーティング)が期待されています。具体的には、フィリピンのGDPに占める国内経済の割合は約70%と地域内で最も高く、輸出依存度が非常に低いことが特徴です。また、大規模なBPO産業を抱え、サービス業の割合が高いことに加え、海外労働者からの送金も堅調に推移しています。

ROE(自己資本利益率)、利益成長率、流動性、営業レバレッジを評価指標とし、バリュエーションとの比較を行った結果、以下の銘柄が高評価になりました。

SM Investments (SM)

Jollibee Foods Corporation (JFC)

Monde Nissin (MONDE)

SM Prime Holdings (SMPH)

Ayala Land (ALI)

Metropolitan Bank and Trust Company (MBT)

BDO Unibank (BDO)

Aboitiz Power (AP)

Converge ICT Solutions (CNVRG)

Manila Water Company (MWC)

また、フィリピンはインドネシアとともに、トランプ政権の再登場(トランプ2.0)がもたらすグローバル貿易の不確実性に対して最も影響を受けにくい国と見られています。その理由は前述のとおり、輸出依存度が低く、国内指向型経済の割合が高い点にあります。事実、フィリピン経済はトランプ政権第1期(トランプ1.0)でも比較的好調を維持しており、再び同様の状況が期待されています。

加えて、フィリピンではタイトな労働市場とインフレの緩和が見られ、家計消費が拡大する見通しです。家計消費はフィリピン経済の主要な成長エンジンとされており、この動きが経済全体を支える要因になると考えられています。


本記事は、フィリピンの証券会社・ABキャピタル証券のThe Opening Bellから抜粋、要約したものです。

家村 均