セキュリティーバンクの目標株価引上 by ABキャピタル証券
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業績見通しの強化
EPS(1株当たり利益)予測の上方修正:2024年から2026年のEPS予測をそれぞれ+5%、+5%、+2%引き上げ。
特に2024年と2025年のEPS成長率は、それぞれ+23.9%、+20.5%と見込まれる。
主な成長要因として以下が挙げられる:融資の加速的な増加、取引収益の向上
融資の動向
融資成長率の強さ:第3四半期(3Q)での融資成長率は、前年同期比+24%、前四半期比+8%と堅調。
小売・中小企業向け融資が引き続き好調で、卸売事業も加速。小売セグメント:住宅ローンなど価格競争が激しいものの、需要は底堅い。法人向け需要:GDP成長やビジネス信頼感の改善とともに、設備投資が回復し、パンデミック前の水準に戻ると予想。
ROE(自己資本利益率)の改善予測
2025年と2026年のROEは、それぞれ8.8%、9.0%に拡大すると予測。しかし、業界平均の約15%には依然及ばない。
中長期的な収益改善の可能性
純金利収益(NIM)の改善、手数料収入の増加、オペレーション効率の向上、引当金の削減、取引収益のさらなる改善が求められる。
投資判断の引き上げ
目標株価:P107.30に引き上げ。短期的なカタリストとして期待される要因:政策金利や預金準備率(RRR)の引き下げ、債券利回りの低下(これにより時価評価益が増加し、1株あたり純資産が拡大)
新しい目標株価は、現行水準から約30%のアップサイド。一方で、コンセンサス平均目標価格よりは控えめ。SECBは、すでにO/P(アウトパフォーム)評価を持つ「ビッグ3」銀行と並び、引き続きセクター全体でO/W(オーバーウェイト)評価を維持。SECB株は年初来で市場平均をアウトパフォームしているが、セクター全体や「ビッグ3」に比べそのパフォーマンスは遅れている。
本記事は、フィリピンの証券会社・ABキャピタル証券の20241128のレポート・ The Opening Bellから抜粋、要約したものです。
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