JPモルガンがフィリピンでのBPOサービスを拡張
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グローバル金融大手JPMorganは、タギッグ市に新設したオフィスビル、JPMorgan Chase Centerにおいて、さらに4フロアの増設を2026年第1四半期までに完了する見込みであることを発表しました。
同社によると、追加される4フロアには、それぞれ約500席、合計で2,000席が設けられる予定です。この拡張の主な理由は、マニラのコーポレートセンターの成長と、役割の拡大によるものです。
ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)の11番通りと36番通りに位置するJPMorgan Chase Centerは、既存のJPMorgan Chase & Co. Towerからわずか1ブロックの距離にあります。現在、このセンターには約8,000席があります。このビルは、フィリピンの大手ディベロッパーMegaworldが開発しました。
2つのビルが戦略的に近接して配置されたのは、マニラを拠点とする16,000人の従業員間の連携を促進するためです。
JPMorgan Chaseは、2005年にマニラ、2010年にセブにグローバル・サービス・センターを開設して以来、フィリピンで合計21,000人を雇用しています。これらのコーポレートセンターでは、投資分析、財務・会計、音声ベースのサービス、トランザクション処理などの機能が提供されています。
セブには5,000人の従業員がおり、eBloc Towers 1と4、Central Bloc Tower 2にオフィスを構えています。
総評
JPMorgan ChaseがフィリピンのタギッグにあるJPMorgan Chase Centerを拡張することは、同社がフィリピンにおける事業を積極的に拡大し、従業員数を増やしていることの明確な証拠と言えます。2026年第1四半期までにさらに2,000席を追加するという計画は、同社の成長戦略と、フィリピン市場におけるプレゼンスの強化を示すものです。
2005年のマニラ、2010年のセブにおけるグローバル・サービス・センターの開設以来、フィリピンでの雇用を大幅に増やしており、同国が同社にとって重要な拠点となっていることが伺えます。金融サービス、分析、会計、トランザクション処理など、多岐にわたる業務をフィリピンの拠点で展開していることも、その重要性を示唆しています。
今回の拡張は、フィリピンの主要産業であるBPO産業の強さを示す事例です。
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