Chinabank特別配当を承認
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中国銀行（Chinabank）は、2024年に堅調な業績を達成したことを受け、今年の株主への現金配当総額を67億ペソに引き上げると発表しました。これは前年の59億ペソから14％増加したもので、株主への利益還元姿勢を示すものです。同行の取締役会は、1株当たり1.50ペソの通常配当と、1株当たり1ペソの特別配当の支払いを承認しており、これらは5月9日時点の株主に対して5月22日に支払われる予定です。なお、通常配当は前年の1.20ペソから25％の増加となります。
中国銀行はこれまでにも定期的に配当を実施しており、これは同行の財務的な安定性と株主価値の最大化への取り組みを示しています。2024年の配当は、通常配当と特別配当を合わせて1株当たり2.50ペソとなり、4月23日時点の株価89.55ペソに基づくと、利回りは約2.8％に相当します。つまり、100ペソを株式に投資すると、年間で2.80ペソの配当収入が得られる計算になります。
また、同行は2024年の純利益248億ペソのうち27％を配当に充てる方針を示しており、残りは事業拡大やその他の目的に再投資する予定です。同行の純利益は中核事業の収益増により前年から13％増加して過去最高を更新し、株主資本利益率（ROE）は15.6％、総資産利益率（ROA）は1.6％となりました。
信用格付け機関のムーディーズは、2024年4月に中国銀行の投資適格格付け「Baa2」を安定的見通しで再確認しており、これは同行の健全な資本基盤、収益性、流動性を評価したものです。これにより、中国銀行が将来にわたって持続可能な成長と収益性を見込んでいることへの自信が示されているといえます。
総評：
中国銀行は安定した収益と財務基盤を背景に、継続的な株主還元を実現しています。特に通常配当の増額は業績好調を反映しており、今後の成長にも期待が持てます。投資家にとっては安定したリターンとともに、信頼性の高い銘柄といえるでしょう。
https://www.philstar.com/business/2025/04/25/2438064/chinabank-raises-dividends-p67-billion
慶応義塾大学経済学部卒業後、東急電鉄に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。（約15年）
その後は、コンサルティングファーム（アクセンチュア・ユニシス）や投資ファンド（三菱UFJキャピタル）などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施。現在、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産の販売やフィリピンへの事業進出のアドバイスを行っている。
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