フィリピン留学に必要なビザとは?在留届や就学許可証の申請方法・費用も紹介
留学
アジア圏で唯一、英語が公用語であるフィリピン。
語学留学先として短期から長期で渡航を考えている人が、必ず確認しなくてはいけないのが「ビザ」です。
せっかくフィリピンまで渡航したのに、「ビザがなくて入国できなかった…」なんてことには、なりたくないですよね。
結論、フィリピンの語学学校に留学するために日本で準備しなくてはいけないのは、「観光ビザ」だけです。
ただし、観光だけでなく「留学」をする場合には、フィリピン現地についてからビザ以外に申請をしなくてはいけないものがあります。
なお、必要な手続きや費用は、滞在期間が30日以内であるか上回るかによって、異なります。
▼この記事の内容
・フィリピン留学前に必要な準備
・フィリピン到着後に必要な手続き
・フィリピン留学の手続きに必要な費用
この記事を執筆している弊社「一般社団法人 フィリピン・アセットコンサルティング」では、フィリピン留学時の語学学校紹介や、ビザ取得サポートもおこなっております。
今回は、これからフィリピン留学を検討している方に向けて、可能な限りわかりやすく解説させていただきます。
もしフィリピン留学に関して疑問点や不安点がございましたら、お気軽にご相談ください。
なお、フィリピン留学に必要なビザやその他手続きは、ほとんどの場合に語学学校が代わりにおこなってくれるため、ご自身ですべきことではありません。
とはいえミスがあると入国や留学ができなくなるので、語学学校に任せきりにするのではなく、ご自身でも必要なものを確認しダブルチェックすることをおすすめします。
目次
フィリピン留学に必要な「観光ビザ」
フィリピン留学をする場合にも、フィリピンに観光のために入国する場合にも、滞在日数に関わらず「観光ビザ」を取得する必要があります。
また、滞在日数によって現地で必要な手続きが変わるため、下記の一覧をご自身の留学日数と照らし合わせてみてください。
▼30日以内の滞在で必要なもの
・観光ビザ
・SSP(Special Study Permit)
▼31日以上の滞在で必要なもの
・観光ビザ
・観光ビザの延長申請
・SSP
▼60日以上の滞在で必要なもの
・観光ビザ
・観光ビザの延長申請
・SSP
・ACR I-CARD(Alien Certificate of Registration Identity Card)
▼180日以上の滞在で必要なもの
・観光ビザ
・観光ビザの延長申請
・SSP
・ACR I-CARD
・ECC(Emigration Clearance Certificate)
ここからは、フィリピン留学に必要なビザや手続きを、詳しくご紹介します。
フィリピン留学に必要な「観光ビザ」とは?
フィリピン留学をする際には、かならず「観光ビザ」が必要です。
とはいえ日本人の場合、観光ビザは入国時に自動的に付与されるので、特に手続きすることはありません。
つまり、滞在期間に関わらず、日本を出国する前にしなくてはいけない手続きはありません。
ただし、フィリピンへの入国には、下記の条件が揃っている必要がある点だけは注意です。
・パスポートの有効期限が「滞在期間+6ヶ月以上」残っていること
・フィリピンを出国するための航空券をとっていること
上記が揃っていない場合、フィリピンに入国できません。
反対に、上記の2点さえ揃っていれば、フィリピンに30日以内の「旅行滞在」の場合、特にビザの申請は不要です。
しかし、フィリピンの語学学校に「留学」する場合には、滞在期間に関わらず下記でご紹介する「SSP」の申請と、「観光ビザの延長申請」が必要になります。
フィリピンに31日以上滞在!観光ビザの延長申請とは?
滞在期間が31日以上の場合には、フィリピンに入国したあとに、「観光ビザの延長申請」をおこなう必要があります。
つまりフィリピンに入国をするときには、30日以内の人と同様で特別な手続きは不要です。
観光ビザの延長申請に必要な費用は1ヶ月ごとに用意されており、延長期間が長いほど費用が大きくなります。
費用は語学学校によって異なりますが、だいたいの費用は下記のようになっています。
・59日以内:4,000ペソ(約10,500円)
・89日以内:9,000ペソ(約23,500円)
・119日以内:12,000ペソ(約31,300円)
・149日以内:15,000ペソ(約40,000円)
・179日以内:18,000ペソ(約46,900円)
語学学校が代わりに申請をしてくれるため、費用だけ支払えば良いことがほとんどです。
手数料として上乗せされることが多いため、事前に複数の学校を比較して納得しておくと良いでしょう。
なお、フィリピンに6ヶ月以上滞在する場合に申請が必要となるECCの取得には、観光ビザ延長申請時の領収書が必要になります。
延長費用を払ったら、領収書は大切に保管しておきましょう。
フィリピン留学に必要な「SSP」とは?
「SSP(Special Study Permit)」は、留学する際に取得が義務付けられている「就学許可証」のことです。
留学期間に関わらず取得しなくてはいけませんが、基本的には語学学校が代わりに手続きをしてくれます。
申請にかかる費用は語学学校によって異なりますが、約5,240ペソ(約13,000円)ほどであることが多いです。
SSP申請に必要なものは、下記の通りです。
▼SSP申請の必要書類
・パスポートのコピー
・証明写真
証明写真のサイズは2インチ×2インチで指定されることが多いですが、語学学校によって異なる可能性があるため、事前に確認してください。
フィリピン留学に必要な「ACR I-CARD」とは?
滞在期間が60日以上(約2ヶ月以上)の場合には、「ACR I-CARD(Alien Certificate of Registration Identity Card)」と呼ばれる「外国人登録書」の取得が義務付けられています。
こちらも費用は語学学校によって異なりますが、だいたい3,000〜4,000ペソ(約7,500〜9,800円)となることが多いです。
取得に必要なものは、下記の通りです。
▼ACR I-CARD申請の必要書類
・パスポートのコピー
・証明写真
対象となる場合には、日本で事前に用意しておくことをおすすめします。
なおACR I-CARDを取得すると、フィリピン内での身分証明書として利用することができます。
フィリピン留学に必要な「ECC」とは?
フィリピンに180日以上(約6ヶ月以上)滞在する場合、フィリピンを出国するために「ECC(Emigration Clearance Certificate)」と呼ばれる「出国許可証」が必要です。
ECC申請に必要な書類は、下記の通りです。
▼ECC申請の必要書類
・パスポートのコピー
・証明写真
・ACR I-CARDのコピー
・ビザ延長申請時の領収書
最初から6ヶ月以上の留学予定であれば、必要書類は語学学校やエージェントから伝えられると思いますが、念のため確認しておきましょう。
【まとめ】フィリピン留学に必要なビザは滞在日数によって異なる!
フィリピン留学をする場合には、滞在日数によって必要書類が異なります。
滞在日数によって必要な書類をまとめるので、改めて確認したいときにご活用ください。
語学学校への留学を目的にフィリピンに入国する際、入国および観光ビザ取得に必須の書類は下記の通りです。
▼観光ビザ取得と入国に必要な書類
・「滞在期間+6ヶ月以上」残っているパスポート
・フィリピンを出国するための航空券
観光ビザはフィリピン入国時に自動発行されるので、事前にすべきことは上記2点の書類を準備することだけです。
ただし、留学をする場合には必ず「SSP」の手続きが必要だとお伝えしました。
そこで留学時に必要な書類をまとめると、下記です。
▼30日以内の留学滞在に必要な書類
・「滞在期間+6ヶ月以上」残っているパスポート
・フィリピンを出国するための航空券
・パスポートのコピー
・証明写真
さらに、31日以上の滞在をする場合には、「SSP」申請に加えて「観光ビザの延長申請」をする必要があります。
観光ビザの延長申請は語学学校が代理してくれるはずですが、手数料がかかります。
▼31日以上の留学滞在に必要な書類
・「滞在期間+6ヶ月以上」残っているパスポート
・フィリピンを出国するための航空券
・パスポートのコピー
・証明写真
・観光ビザの延長申請費用
60日以上の滞在をする場合には、「SSP」と「観光ビザの延長申請」に加え、「ACR I-CARD」の先生も必要です。
必要書類をまとめると、下記の通りです。
▼60日以上の留学滞在に必要な書類
・「滞在期間+6ヶ月以上」残っているパスポート
・フィリピンを出国するための航空券
・パスポートのコピー×2枚
・証明写真×2枚
・観光ビザの延長申請費用
さらに、180日以上の滞在をする場合には、、「SSP」と「観光ビザの延長申請」、「ACR I-CARD」の申請に加え、フィリピン出国のために必要な「ECC」取得も必須となります。
180日以上の留学滞在をするなら、下記の書類を用意しなくてはいけません。
▼180日以上の留学滞在に必要な書類滞在
・「滞在期間+6ヶ月以上」残っているパスポート
・フィリピンを出国するための航空券
・パスポートのコピー×3枚
・証明写真×3枚
・観光ビザの延長申請費用
・ACR I-CARDのコピー
・ビザ延長申請時の領収書
パスポートのコピーや証明写真の枚数は、必要となるものよりも少し余分に持って渡航した方が安心かもしれません。
とはいえ、フィリピン留学に必要な書類は全て、現地で取得することも可能です。
万が一現地で必要になった場合にも焦らずに、語学学校やエージェントなどに相談しながら進めてみてください。
フィリピンアセットコンサルティングでも留学相談を受け付けております。お問合せフォームよりお気軽にご相談くださいませ。