フィリピンの自動車生産台数対前年23%増
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2023年9月、フィリピンの自動車生産は前年比23%増加し、ASEAN6か国の中で2番目に高い伸び率でした。ASEAN自動車連合(AAF)のデータによれば、フィリピンでは9月に10,822台の自動車が生産され、1年前の8,800台から23%増加しました。
生産台数は少ないですが、伸び率はミャンマーがASEANで最高で、9台から206台に23倍増加しました。
一方、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナムは9月に自動車生産が減少しました。マレーシアの生産は69,133台で0.4%減少し、タイの生産は164,093台で8.4%減少しました。インドネシアの自動車生産は110,401台で23.8%減少し、ベトナムの生産は14,596台で24%減少しました。
また、1月から9月までの累計では、フィリピンでは、自動車生産が前年比33.3%増加し、84,929台に増加しました。マレーシアとタイは、それぞれ11.3%と1.6%増加しました。一方、インドネシア(0.4%)、ベトナム(28.7%)、ミャンマー(73.8%)は9か月間で生産が減少しました。
一方、フィリピンの自動車販売は9月に9.5%増加し、38,628台に達しました。9か月間では、26.9%増加し、314,843台から248,154台に増加しました。
フィリピンとマレーシア(11.1%)は、1月から9月までの期間においてASEAN諸国で唯一自動車販売が増加した2か国でした。
一方、ミャンマー(64.1%)、ベトナム(29.2%)、シンガポール(16.3%)、タイ(7.4%)、インドネシア(0.4%)では販売が減少しました。
1月から9月までの期間に、ASEAN諸国で合計247万台の自動車が販売され、前年の同じ期間に比べて0.9%減少しました。
また、フィリピンはASEAN諸国の中で2023年9月にオートバイとスクーターの生産が最も急成長しました。
フィリピンのオートバイとスクーターの生産は前年比4.6%増加し、92,861台に増加しました。
2023年の9か月間累計では、フィリピンの生産は前年比34.6%増加し、942,255台に増加しました。
インドネシアとタイでは9か月間でオートバイとスクーターの生産がそれぞれ23.2%と11.1%増加しました。
しかし、マレーシアとベトナムではそれぞれ12%と15.5%減少しました。
9か月累計では、ASEAN地域全体で1014万台のオートバイとスクーターが生産され、前年の同じ期間に比べて10.4%増加しました。
フィリピンでのオートバイとスクーターの販売は9月に13.6%減少し、121,574台になりました。
9か月間では、販売が前年比0.3%減少し、116万5,000台から116万8,000台になりました。
インドネシアとタイだけが1月から9月までの期間において販売が増加し、それぞれ30.7%と6.1%増加しました。
年間の販売が減少した国はシンガポール(2.4%)、ベトナム(14%)、マレーシア(14.4%)でした。
1月から9月までの期間に、ASEAN諸国全体で983万台のオートバイとスクーターが販売され、前年の同じ期間に比べて9.2%増加しました。
フィリピンの自動車生産台数が増加してきました。サービス業が主体のフィリピン経済ですが、雇用創出力の高い製造業は、政府としても強化していこうとしている分野です、半導体や電子機器などに続いて、国内での需要も大きい自動車生産の強化が望まれます。
本記事は、下記ニュースを要約したものに、投稿者の意見や見方を加筆したものです。
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