フィリピン国債・JPMorgan新興市場債券指数への編入目指す
ニュース記事
フィリピンは、2025年にJPMorganの現地通貨新興市場債券指数への編入を目指しています。これは、2024年に編入基準に達しなかったためで、当局は米国のJPMorganと数カ月にわたって協議を重ねています。フィリピン財務大臣レクト氏は、編入に向けた金融改革を進め、来年の実現を目指していると述べました。
新興市場の国々がこのような指数に編入されると、海外からの新たな資本流入が期待され、資金市場の成長の起爆剤になると考えられています。しかし、フィリピンは今年1月にグローバル・ペソ債が流動性不足により指数から除外されたため、今回の目標達成に向けては課題もあります。
現状、フィリピンの国債や社債の約4%しか非居住者が保有しておらず、インドネシアの14%、マレーシアの20%、タイの10%と比較すると低い状況です。このため、フィリピンの財務省は、非居住者投資家のために税条約の申請手続きを簡略化し、投資家が複数の税務書類を提出しなくてもよいようにする新ルールを導入しました。
現在、この簡略化した手続きは「オンボーディング段階」にあり、財務省はカストディアン銀行と協力し、投資家に情報を周知させ、登録手続きの要件を満たすようサポートしています。
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