ヒルトンホテル・フィリピンで事業拡大
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ヒルトンホテルズは、フィリピンにおける事業拡大を進めるため、ケソン市とセブに新たに2つのヒルトン・ガーデン・インを建設し、360室以上を追加する計画です。これにより、フィリピン国内のヒルトンブランドの総客室数は1,000室を超える見通しです。ヒルトン・ガーデン・イン・マニラ・ケソンシティは2028年に、ヒルトン・ガーデン・イン・セブ・マクタンは2027年に完成予定とされています。フィリピンはヒルトンホテルズにとって東南アジアでの重要市場であり、既存のコンラッド・マニラ、ヒルトン・マニラ、ヒルトン・クラーク・サンバレー・リゾートに続き、さらなる展開を図る方針です。
今回の拡張は、東南アジア地域におけるフォーカスド・サービス型ホテル事業を現在の12軒から40軒近くに増やすという中期的目標の一環です。ベトナムのホイアン・トラケ村、マレーシアのコタキナバル、インドネシアのバリ・ヌサドゥアでも、同ブランドの新規オープンを予定しています。ヒルトン・ガーデン・インは、コストパフォーマンスを重視しつつも質の高いホスピタリティを求める旅行者に人気があり、フィリピン国内でも拡大の機運が高まっています。
また、ヒルトンホテルズはフィリピンの中間層の拡大と経済活動の活性化を背景に、旅行支出の増加を期待しています。特に、マニラとセブにおける観光客数の増加が、新設ホテルへの需要を後押しすると見込まれています。2024年にはニノイ・アキノ国際空港の旅客数が前年から10.4%増加して5,010万人に達し、マクタン・セブ国際空港でも旅客数が13%増加して1,100万人に達しました。
ケソン市は、商業、エンターテインメント、文化の拠点として成長を続けており、ヒルトン・ガーデン・インの立地として適しています。同様に、ヒルトン・ガーデン・イン・セブ・マクタンは、マクタン・セブ国際空港やセブ港に近く、歴史的名所やビーチへのアクセスも良好です。さらに、ヒルトン・クラーク・サンバレー・リゾートにも新たに約300室を追加する計画が進められており、国内での存在感をさらに強める方針です。
総評
ヒルトンホテルズは、フィリピン市場の成長性を見越して積極的な拡張戦略を採っています。新たな中間層の台頭や観光需要の増加を背景に、ブランド力をさらに高める可能性があります。適切な立地選定と市場ニーズへの対応が、今後の成功を左右するでしょう。
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