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ブロードバンド事業堅調PLDT(TEL)

ニュース記事

PLDT  (TEL) の2025年第1四半期の業績は、固定回線事業はブロードバンド契約者数の増加により増収となりましたが、ワイヤレス事業は依然として低調でした。

1Q25のPLDTのコア収益は前年同期比で横ばいの89億ペソとなり、AB Capitalの通期予想の26%、市場コンセンサス予想の24%に相当し、概ね予想通りの結果となりました。

モバイルデータ収入は前年同期比で189億ペソと横ばいでした。これは、個人消費の低迷が影響したと考えられます。一方で、データトラフィック量は前年同期比6%増の1,378ペタバイトとなり、9四半期連続の成長を記録しました。特に、5Gのデータトラフィックは前年同期比で81%の大幅な増加を見せています。

固定ブロードバンド事業においては、1Q25に7万6千件の純増があり、そのうち光ファイバー契約の純増は10万1千件に達しました。新規契約者の80%は月額平均収入(ARPU)が1,299ペソを超える従来のポストペイド契約者であったことが特筆されます。競合他社がプリペイド契約に注力する中で、PLDTは高ARPUのポストペイド契約者を順調に獲得しています。

フィンテック事業においては、モバイル決済のMayaが1Qに1億4,300万ペソの利益を計上し、PLDTの収益にプラスに貢献するようになりました。

データセンターおよびICT事業においては、サンタローサのデータセンター(総容量36MW)において、4MW分のアンカーテナントを確保しました。

AB Capitalのアナリストは、PLDTに対する「アウトパフォーム」の投資判断と目標株価1,650ペソを維持しています。現在の株価はPER(株価収益率)7.6倍で取引されており、過去5年間の平均PER9.4倍から1標準偏差低い水準にあります。

総評として、PLDTは固定回線事業の堅調な成長とフィンテック事業の収益貢献により、安定した業績を維持しています。株価は割安な水準にあり、今後の成長余地が期待されます。モバイル事業の回復が今後の注目点となるでしょう。

本記事は、フィリピンの証券会社・ABキャピタル証券の20250516のレポート・ The Opening Bellから抜粋、要約したものです。

家村 均