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アボイティスパワー、CBK水力発電所取得でPCCの承認を確保:戦略的成長と収益性強化へ

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アボイティス・パワー(AP)社のサンダー・コンソーシアムが、PSALM(Power Sector Assets and Liabilities Management Corporation)が所有する797MWのCBK水力発電複合施設の取得について、フィリピン競争委員会(PCC)の承認を得ました。この承認は、7月に行われた入札に続くものであり、主要な規制上の手続きが完了したことを示しています。

このCBK水力発電所は、AP社にとって非常に戦略的かつ収益を生み出す資産となることが期待されています。同社の水力発電ポートフォリオを大幅に拡大し、電力系統の安定化に不可欠なア ancillary(付帯サービス)能力に富んだ発電容量を追加します。ABC社は、AP社が保有する64%の株式は、2026年度のEBITDAを推定28億ペソから32億ペソ押し上げると試算しており、資産の引渡し後、直ちに収益に貢献すると見込んでいます。

今後の重要なマイルストーンとしては、2026年2月を目標とする資産の正式な引渡しと、既存の運営事業者であるJ-Powerや住友商事との統合が挙げられます。また、ERCからの水力発電規制に関する最新情報も、今後の事業の予見性を高める上で重要な要素となります。

ABCは、アボイティス・パワーに対して「アウトパフォーム」の投資判断を再確認します。CBKの取得は、AP社の水力発電事業におけるリーダーシップを強化し、収益の可視性を高め、キャッシュフローの成長を後押しするでしょう。さらに、2026年度の推定配当利回り5.3%から5.5%は、株価の下支えとなる要因としても機能することが期待されます。

総評:

アボイティス・パワーによるCBK水力発電所の取得承認は、同社の再生可能エネルギー戦略における大きな一歩です。この取引は即座に収益に貢献し、既存事業との相乗効果により、企業価値を一層高めるでしょう。安定した規制環境と高い配当利回りも相まって、同社株の投資魅力は引き続き高いと評価できます。

本記事は、フィリピンの証券会社・ABキャピタル証券の20251205のレポート・ The Opening Bellから抜粋、要約し、筆者のコメントを加えたのです。

家村 均