フィリピン移住で後悔しがちなこと|対策も伝えます
フィリピン移住をネットで調べたら良いことばかりが出てくるので、
実際に住んだらどうなるのかわからないことが多いのではないでしょうか。
子どもを連れてフィリピンに滞在していた主婦のmが実際に住んで感じたことをまとめました。
フィリピン移住検討の参考にしていただけたら幸いです。
フィリピン移住で後悔しがちなこと
時間通りに業者が来ない
移住して生活を整えるにあたり、工事などが必要になってくることがあります。
Wi-Fiの設定など業者の方のお世話になることがあります。
日時を事前に決めたはずが、その時間になっても来ないということが多々あります。
相手に悪気はなく、フィリピンでは待ち合わせに遅れてくることは普通のことです。
フィリピンでは水道水を飲むことは基本的に避けた方が良いのですが、飲み水はタンクで業者から都度購入しています。
あまり日本人は慣れない方式ですが、水道水を飲んでお腹を壊したら大変ですので必ず購入します。
そのため飲み水のタンクが生活のライフラインとなります。
お米を炊くにも、料理をするにもその水を使うので、タンクの残りが少なくなってくると焦ります。
業者にタンクを頼むのですが、ギリギリに頼んでしまうと望んでいた時間に遅れてくることもあるので、早めに注文して少々遅れても大丈夫なように段取りすることをお勧めします。
食事の味付けが微妙
フィリピンで多い食事はお米とお肉です。
野菜が少なく、味付けは甘いか辛いかといったことが多いです。
日本のように繊細な出汁の味付けを期待してもほとんどありません。
南国でありますし、甘いものが好きな人が多いので、現地の生活に慣れると甘いものを食べることが増えていく傾向にもなります。
そういった食事に慣れてしまうことなく、体のためにも野菜を積極的に多めに取っていきたいですね。
野菜の鮮度が悪く品数が少ない
前述のように、フィリピン人は野菜をあまり食べません。
そのためスーパーでも野菜の売り場は小さめです。
買う人が少ないからか新鮮さも落ちているということもあります。
そして何より暑い国なのですぐに野菜も傷んでしまいます。
私はファーマーズマーケットで野菜を購入していました。
野菜の種類も日本のように豊富というわけにはいかないですが、フィリピンで取れる野菜を購入してうまく料理していくことが必要になります。
道路がガタガタ
小さな子どもを連れて道を歩く時は本当に神経を使います。
大人ですら考え事をしていて下を見ずに歩いていると危ないので、小さい子どもの場合は尚更気をつけてあげることが必要です。
道に穴があったり、段差があったり、工事中の場所があってずっと工事中であったり、ベビーカーで道を歩くのは難しいと思っていた方が楽かもしれません。
フィリピンの都市部はそうではないかもしれませんが、田舎の方は整っていないことが多いです。
排気ガスがすごい
フィリピンと言えばバイク、トライシクル(バイクの横にお客さんが乗る荷台がついている乗り物)を使っている人が多いです。
車は希少品で持っている人は少ないです。
そのため街ではバイクやトライシクルがひっきりなしに通っています。
信号がないところもあり、みんな思いやりを持って運転し、クラクションを何回も鳴らすことで相手に意思を伝えています。
信号がなくても事故が起きないのはすごいですよね。
バイクが多いということは排気ガスもその分多く、車のように密閉された空間ではなく外気を吸いながら運転するので排気ガスを吸うことになります。
日常的に排気ガスを吸うことで病気になる人も多いと思います。
停電が急に起きる
フィリピンの停電には2種類あります。計画停電と突然起きる停電です。
計画停電は、事前にこの日のこの時間に停電をこの時間までやりますと告知をしています。
事前告知されている停電は用意ができますが、急に起きる停電は困ります。
冷房がないと室内は暑いですし、小さな子どもがいたりすると冷房をつけないわけにはいかないので、必然的に外に出たりすることになります。
レジの待ち時間が長い
フィリピン人はお給料を貯金せずそのまま使ってしまうと言われています。
ということは買い物をたくさんしているということになります。
購買意欲が高いのは経済には良いことですが、一人が一回で買う量が多いということでもあります。
そのためレジはとてつもなく長い列になることが多々あります。
子どもを連れて長時間待つのは大変ですし、そういうスーパーには子連れでは行かなくなっていきます。
しかし、日本とは違って現金専用お客さん用レーン、シニア用レーンなど、特別扱いをしてくれるので、そういったレーンに並ぶと比較的早く会計が済むこともあります。
食料品は買う量が多くなるので子どもを連れての食料品の買い出しは毎回ヒヤヒヤしていました。そして帰宅するとドッと疲れが出たものです。
アリが多い
日本では食べ残しなどをそのまま置いていてもアリが群がるということは滅多にありません。
それは日本の住宅が隙間なく作られている高性能な家が多いからです。
しかしフィリピンの住宅は高層階でもない限り、隙間がたくさんあり、至る所から虫が侵入して来ます。
そのため、子どもの食べ残しが床に落ちていたりすると、すぐアリが群がって来て大変なことになります。
常にアリが徘徊しているのか、少しこぼしただけでもすぐにアリが集まります。
日本ではアリで困ったことはあまりないと思うのですが、フィリピンではアリと共に暮らす時間が増えるでしょう。
思ったほど物価が安くない
当たり前ですが、フィリピンで取れるバナナやマンゴーパパイヤなどは安価に購入できます。
誰にとっても必要な日用品はフィリピンも輸入して販売していると、日本と同等もしくはそれよりも高くなることがあります。
フィリピン現地の人の生活をして、フィリピンでたくさん取れる食べ物を食べて現地の人の暮らしができれば、安く生活することは可能ですが、日本と同じような生活をフィリピンでしようと思うとコストがかかります。
フィリピンに住めば安価で暮らすことができると思って移住をして、日本と生活費が変わらないと感じる人が多いのはそのような理由からです。
フィリピン移住の後悔の解決策
【時間通りに業者が来ない】解決策
その日の予定を時間に余裕を持って予定しておくことが大事です。フィリピン人は時間通りには来る人は少ないと思っておいた方が良いでしょう。
【食事の味付けが微妙】解決策
日本からお気に入りの調味料をたくさん持参して自炊しましょう。
お気に入りの日本食のお店を見つけておくこともおすすめです。
出汁の粉末はたくさん持っていくと良いです。
フィリピン独自の味付けを楽しむような気持ちで過ごす方が楽しんで滞在できます。
【野菜の鮮度が悪く品数が少ない】解決策
ショッピングモールの中の食料品スーパーなどではなく、ファーマーズマーケットのような現地の人が直接販売している市場を見つけて食料を買うようにしましょう。
エコバックを持参で行くことをおすすめします。
スーパーにはない種類の食品が新鮮でたくさんありますし、現地の人との会話や値切り交渉も良い経験になります。
【道路がガタガタ】解決策
歩く際はスマホなどを見ることなく、きちんと足元に注意して、きちんと子どもの通る場所も気にかけながら歩くようにしましょう。
トライシクルなどに乗れる場合は乗ってしまう方が楽に移動できるでしょう。
【排気ガスがすごい】解決策
車を借りて運転してもらうことや、外に出る時はマスクをつけることをおすすめします。
小さい子どもがいてマスクをつけることが難しい場合はできるだけ交通量が多いところを通るのを避けてあげましょう。
【停電が急に起きる】解決策
自分の住む住宅が非常用電源を有しているかどうか確かめてから家の契約をするようにしましょう。
フィリピンでは、非常用電源を備えているアパートがあります。
もし電気が止まってもその非常用電源から電気をもらうことができるので安心です。
日頃の生活の中で、今もし電気が止まったら困らずに生活できるのかシュミレーションをしておくことが大切です。
計画停電の時は開き直って電気のない生活を楽しむ日だ!として仲間と外でご飯を食べたり、プールに行って涼を感じたり、フィリピンならではの過ごし方ができるように考えておくと良いと思います。
【レジの待ち時間が長い】解決策
買い出しには時間がかかるので、時間に余裕がある日に行うようにすることが大事です。
特に小さいお子さんがいる場合はおやつや飲み物、少し遊べるおもちゃなどを持っておくと良いです。
もし可能であればお子さんを預けて買い出しにいくこともおすすめします。
【アリが多い】解決策
食べこぼしにはすぐアリが群がるので、食べこぼしは落としたらすぐに片付けることが大切です。
アリ対策の薬もたくさん売っているのでそういった薬を使うのも一つの手です。
しかし小さなお子さんがいてどこを触るかわからない場合はアリにはお酢が有効なので、
お酢を吹きかけておくのも良いでしょう。お酢と水を1:1で混ぜてスプレーします。
【思ったほど物価が安くない】解決策
フィリピン現地人の生活ができる場合は安価な生活費での暮らしが可能ですが、
それができない場合は生活費が日本と同等もしくはそれ以上かかることもあることを事前に把握しておきましょう。
なるべく現地の人が使っているようなものを使って暮らすようにすると良いです。
これを機にフィリピン人の生活を経験するのも貴重な体験になるでしょう。
まとめ
今回の記事ではフィリピン移住で起こりがちな後悔について紹介しました。
デメリットではあるかもしれませんが、それらは日本では経験できないことです。
それをどう捉えるかはあなた次第です。
フィリピンならではの経験ができると思って、適切な対策を取り、ご自分ならではのフィリピンでの生活を楽しんでいただけたらと思います。
フィリピンの良い面悪い面をしっかりと把握して移住を決める判断材料となれば幸いです。