【フィリピン永住権】取得条件とは?種類・費用・取り方まで徹底解説
投資
フィリピンには、永住権を取得できるビザが主に3つあります。
ビザはどれも比較的、取得しやすい条件となっているため、フィリピン永住は決して夢物語ではありません。
▼この記事はこんな人におすすめ!
- フィリピンに永住したい人
- フィリピン永住権の取得条件を知りたい人
- 日本で暮らす将来に不安を感じている人
- フィリピンと日本の両方で生活したい人
- 日本以外にも拠点を持ちたい人
フィリピンの永住権は取得後も条件がやさしく、日本とフィリピン両方を自由に行き来して生活することも可能です。
この記事では、フィリピンの永住権を取得するための条件や費用を、詳しくご紹介します。
目次
【フィリピン永住権】主な3種類を紹介
フィリピンは本来、ビザなしで最長滞在30日間の観光をすることが可能です。
永住権を取得すれば、基本的に好きなだけフィリピンに滞在することができるようになります。
フィリピンの永住権を取得できるビザの種類は、主に3つです。
- ASRV
- SRRV
- クオータビザ
上記3点に加えて、「結婚用・永住移住査証(Non-Quota Immigrant Visa)」という選択肢もありますが、フィリピン人と結婚することが条件となります。
今回は、未婚者・既婚者関係なく永住権が取得できるビザ3種類の、特徴や内容、取得条件をご紹介します。
①ASRV(APECO特別永住権プログラムビザ)とは?特徴・内容
利便性面で注目されているのが、「ASRV(Apeco Special Resident Visa)」です。
※以前は「APRV(APECO Permanent Resident Visa)」と呼ばれ、名称が変更されました。
発展を続けているフィリピンが手がけている、大型の「リゾート開発プロジェクト」へ参加および支援をする人が取得できるビザとなっています。
APECOとは「Aurora Pacific Economic Zone and Freeport Authority(オーロラパシフィック経済特区および自由港庁)」の頭文字をとった略称で、「Aurora」とはプロジェクトが進められている「オーロラ州」のことです。
具体的には、リゾート開発により貿易港や空港を新設することで、下記のような目標を掲げています。
- 経済発展
- 環境保全
- 雇用の創出
ASRVは、このリゾート開発プロジェクトへ資金を投じることで、永住権を取得できるというビザです。
▼ASRVの特徴
- 年齢制限なし
- 家族の同伴も可能
- 就労や就学が可能
- 法人設立が可能
- 5日間で永住権取得可能
- リゾート会員権がつく
この後ご紹介するビザとは異なり年齢制限もないため、定められた資金を投じることさえできれば取得が可能です。
家族も同伴でき、現地で就労することも可能なので、人生の選択肢を増やすという意味で取得しておくと損はないはず。
さらに、毎年最大で60日間無料でリゾートへ滞在できる会員権も授与されるため、リゾート地への投資としても魅力的です。
新設予定のリゾートには、プールやバー、カラオケ、ビリヤードなどの施設が完備される予定とのこと。
永住権を利用すれば、いくらでも滞在しリゾートを満喫できます。
【取得条件】ASRV(APECO特別永住権プログラムビザ)
ASRVの取得条件は、他の永住権の取得方法と比べてやさしいです。
▼ASRVの取得条件
- 日本国籍であること
- 申請費用:詳しくはお問合せください
- 申請費用を払い5日間フィリピンに滞在すること
さらに、申請に必要な書類は、下記の4点のみ。
- パスポート
- 申請費用
- 申請書類
- 犯罪経歴証明書
残高証明などを用意する必要もないため、ハードルはかなり低いです。
ただし、永住権を所有し続けるためには下記のような注意点があります。
①5年ごとに更新料480USDが必要
②毎年年会費240USDが必要
③プログラム参加費用は返ってこない
費用や条件は今後、ビザの人気が高まるにつれて変更される可能性があるため、早めに申請してしまうと安心です。
②SRRV(特別居住退職者ビザ)とは?特徴・内容
SRRV(特別居住退職者ビザ)は「リタイアメントビザ」とも呼ばれるビザで、原則50歳以上の人を対象に発行されます。
プランが主に3つ存在し、必要な供託預金の金額など条件が異なります。
▼SRRVの主な3つのプラン
①SRRVスマイル
②SRRVクラシック
③SRRVヒューマンタッチ
プランによっては介護や療養を必要にする人も対象になるため、自分の条件にあわせて老後プランを考えることができます。
▼SRRVの特徴
・現地で就労や就学が可能
・申請前に指定の銀行口座へ預託金の送金が必要
・ビザを放棄すると預託金が戻ってくる
リタイアメントビザは「年金受給者」を主な対象としているにも関わらず、現地で就労できる権利ももらえるため、人生の選択肢を広げることができます。
【取得条件】SRRV(特別居住退職者ビザ)
選択するプランによって内容は異なりますが、基本的には下記のような取得条件が適応されています。
▼SRRV取得条件
・50歳以上であること
・ビザ申請期間の約2ヶ月はフィリピンから出ないこと
・申請料金1,400ドル(約15万円)を払えること
・年会費360ドル(約4万円)が払えること
・現地の銀行に20,000ドル(約25万円)を預金すること
2021年4月までは35歳以上で申請ができましたが、現在は50歳以上であることに変更されています。
なお、配偶者や扶養家族がいる場合には、申請料が1人あたり300ドル(約35,000円)必要です。
プランによって条件が異なるため、取得を検討する際には詳細を確認してから申請するようにしましょう。
③クオータビザ(特別割当移住ビザ)とは?特徴・内容
年間50名ほどしか申請できないため、窓口の狭い選択肢です。
申請のためには現地の弁護士と連携を取らなくてはいけないなど、個人での申請は難しいです。
▼クオータビザの特徴
・現地で就労や就学が可能
・毎年更新が必要
・一度取得すると維持がやさしい
・取得のための条件が厳しい
クオータビザは一度取得ができると、条件が良いです。
ただし、取得は容易ではない点で覚悟が必要になります。
【取得条件】クオータビザ(特別割当移住ビザ)
人脈がないと取得はほぼ不可能と言われているため、エージェントを通す場合200万円ほどの取得手数料がかかることが多いです。
▼クオータビザの取得条件
・20歳以上であること
・供託預金50,000ドル(約600万円)が払えること
・不動産賃貸/購入による住所確保をすること
・必要な医療検査を通過した人
毎年更新料として300ペソ(約700円)を支払う必要がありますが、一度取得できてしまえば条件の良いビザです。
また、供託預金である50,000ドルはクオータビザの取得が完了すると戻ってくるため、実質必要な費用はエージェント代くらいです。
ただし、現地の弁護士を雇ったり、住居を確保する必要があるなど、他の手続きがあります。
ビザの取得ができなくてもエージェント費用が返ってこないことが多いため、慎重に申請しましょう。
【フィリピン永住権】条件を確認して申請しよう
日本の少子高齢化にともなう税率アップや、老後資金2000万円問題を受け、日本で暮らす将来に不安を感じる人が増えている今。
「海外に永住したい!」と考える人も多いですが、ほとんどの国が永住権の発行を簡単には行ってくれません。
海外へ移住して賢く生きることを視野に入れ始めた人にとって、フィリピンの永住権取得は貴重な選択肢のひとつになります。
特に、永住権を取得した後も滞在期間に制限がないため、日本での生活を完全に切り捨てることなく好きなだけフィリピンに滞在できる点で、利便性も高いです。
今後、条件は変更になる可能性もあるため、しっかりと確認しながら申請に取り組んでみてください。