フィリピン最大財閥SMグループが手掛けるマニラ湾埋立工事が延期に
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先週、マニラ湾の埋め立てプロジェクトの延期と失望の第二四半期経済成長による市場の売り浴びせにより、SM Investmentsの株式は下落しました。
8月14日から18日までの間に、21.61ビリオンペソに相当する25.12百万株が取引所の売買でやり取りされ、最も活発に取引された株となりました。
週単位では、SM Investmentsの株価は金曜日に株価が1株860.00ペソに下落し、8月11日の1株882.50ペソから2.5％減少しました。今年の初めから株価は4.4％下落しています。
SM Investmentsの株価の下落は、失望の第二四半期の国内総生産（GDP）成長とマニラ湾の埋め立てプロジェクトの延期による売り浴びせのために加速しました。
SM Investmentsは時価総額で最大の株であり、フィリピンの成長ストーリーに投資したい投資家によって買われる銘柄です。そのため、予想を下回る第二四半期のGDP結果が出た際、同株に対するセンチメントが悲観的に転じました。
もう一つ理由は、政府がマニラ湾での埋め立てプロジェクトを一時停止したことで、これがSMの不動産子会社であるSM Prime Holdingsに直接影響を与えました。なぜなら、SM Primeはパサイ市で360ヘクタールの埋め立てプロジェクトを行っているからです。
また、先週開催されたPSE STARイベントで、この複合企業は不動産投資信託（REIT）の市場上場を来年に延期することを発表しました。今年早期には、SM PrimeはREITポートフォリオを年後半に導入する計画であると発表していました。
会社の目標とするREITオファリングの評価額は約35億ドルから40億ドルであり、最初には82のモールから12から15の資産を含む予定です。現在30から35のモールが安定したリターンに成熟しています。
SM Investmentはまた、環境と社会的影響を見直すために政府がマニラ湾の埋め立てプロジェクトをすべて一時停止した後、その埋め立て作業を完全に停止したと述べました。
GDPが第二四半期に＋4.3％となり、前四半期の6.4％成長、1年前の7.5％成長よりも低くなりました。これは過去2年で最も低い成長です。6月末の予想外の低い成長は、高インフレ、利上げの影響、政府支出の減少が影響しています。
第二四半期のSM Investmentの純利益は192.3億ペソで、昨年同期の147.2億ペソから30.7％増加しました。その連結売上も期間中に15.1％増の1,481.8億ペソに増加しました。
今年上半期、純利益は27.71億ペソから36.53億ペソに31.8％増加しました。その売上高も1,821.8億ペソから2,862.4億ペソに18％増加しました。
2023年の年間売上高成長率は＋13％の583.4億ペソの予測です。
本記事は、下記ニュースを要約したものです。https://www.bworldonline.com/corporate/2023/08/21/540589/sm-investments-dips-as-postponed-reclamation-project-prompts-sell-off/
慶応義塾大学経済学部卒業後、東急電鉄に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。（約15年）
その後は、コンサルティングファーム（アクセンチュア・ユニシス）や投資ファンド（三菱UFJキャピタル）などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施。現在、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産の販売やフィリピンへの事業進出のアドバイスを行っている。
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