再生可能エネルギー大手アヤラエナジーが世界的な鉱山メジャーリオティントと提携
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アヤラエナジー(ACEN)は、その子会社であるYindjibarndi Energy Corporation(YEC)を通じて、リオ・ティントとの提携を結び、西オーストラリアのピルバラ地域で再生可能エネルギー事業を探ることを発表しました。
この提携は、風力、太陽光発電、バッテリーシステムを含み、焦点はリオ・ティントへのエネルギー供給を行う太陽光発電施設の開発にあります。
このイニシアティブは、リオ・ティントが再生可能エネルギー源でガスを置き換えることにより、炭素排出を削減する支援を目的としています。
YECは、2023年に建設が始まる予定で、第1段階のプロジェクトで750 MWの風力、太陽光、およびバッテリー蓄積を開発する計画を立てました。
リオ・ティントは現在、ピルバラで4つのガス火力発電所を運用しており、ネットワーク全体でガスの使用を置き換えるには約600-700 MWの再生可能エネルギーが必要とされています。
ソーラーファームの最終承認は2024年末に予定されており、2025年に建設が予定されています。ソーラーの建設は、12から18か月にわたると予想されています。
グローバルな鉱業大手・マイニングメジャーであるリオ・ティントとの戦略的提携は、ACENを成長させ、専門知識を増強し、国際的な再生可能エネルギー分野でのさらなる拡大の扉を開くものです。
ACENの海外事業は2023年上半期に年率換算17%増加し、同社の運営収益の半分以上を占めています。
ACENは現在、競業他社と比較して比較的高いPER(16.7倍)で取引されていますが、再生可能エネルギー発電の急速な拡大は、長期投資家にとって魅力的な機会を提供しています。
アジアトップの再生可能エネルギー企業を目指すアヤラエナジーですが、グローバル鉱山メジャーとの提携により、さらに世界的な評価を高めることによって、企業価値を高めていくことが期待されます。
本記事は、ABキャピタル証券の20231004 The Opening Bellから抜粋、要約したものに、投稿者の意見や見方を加筆したものです。
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