フィリピン、東南アジアIPO市場で第4位を維持
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デロイトの報告によると、2024年上半期の東南アジアにおける新規株式公開(IPO)市場は低迷しているものの、フィリピンはIPO調達額で第4位を獲得しました。
フィリピンIPO市場の状況
- 上半期はわずか2件のIPOでしたが、そのうち2社が東南アジアのトップ10入りを果たしました。
- IPO調達額は1億9400万ドルで、東南アジア全体の14%を占め、ベトナムやシンガポールを上回りました。
- ただし、マレーシア、タイ、インドネシアには大きく差をつけられました。
- IPO案件数は前年比21%減の67件、調達額は59%減の14億ドル、市場規模は71%減の58億ドルとなりました。
東南アジアIPO市場の低迷要因
- 地政学的不安定性と高金利環境が投資家心理を冷やしました。
- インフレ懸念と経済安定化の努力により、高金利環境が続く可能性があります。
今後の見通し
- デロイトは、東南アジアのIPO市場は2024年以降改善すると慎重に楽観視しています。
- 金利低下に伴い、不動産投資信託(REIT)の再浮上が見込まれます。
- AI関連企業のIPOが増加する可能性があります。
フィリピンのIPO動向
- フィリピン証券取引所(PSE)は、上半期にオセアナゴールドフィリピンとシティコア・リニューアブル・エナジーの2社が上場しました。
- エネルギー・資源セクターが引き続き堅調です。
- PSEは年間6件のIPOを目標としており、7月のネクセン・エナジーの上場により目標達成に近づいています。
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