アボイティズ財閥のインフラ部門、ラギンディガン国際空港の運営を引き継ぐ
ニュース記事
フィリピンの交通省は、アボイティズグループのインフラ部門が2025年からラギンディガン国際空港の運営と保守を引き継ぐことを発表しました。交通大臣のハイメ・バウティスタ氏は、契約が今月中に締結され、4～6か月以内に運営が移行する予定であると明言しました。契約の締結後、迅速に移行期間に入る予定です。具体的には、交通省とフィリピン民間航空局（CAAP）による承認が得られ次第、必要書類が発行されることになります。
ラギンディガン国際空港の拡張計画
アボイティズ・インフラキャピタル社の初期計画は、空港の運営能力を拡大することです。彼らは北ミンダナオの成長可能性を見込んでおり、ラギンディガン国際空港の年間旅客数を最初のフェーズで160万人に引き上げ、第二フェーズの終了時には610万人に達することを目指しています。このプロジェクトは、2024年から2026年の間に実施される予定です。契約期間は35年であり、この間に空港の運営を行うことになります。この取り組みは、フィリピンにおける公共民間パートナーシップ（PPP）プロジェクトの一環として位置づけられています。
他の空港開発への展開
アボイティズ・インフラキャピタル社は、ラギンディガン国際空港の他にも、ボホール・パングラオ国際空港やビコール国際空港、イロイロ国際空港の運営・保守・開発に関する提案を行っています。
結論
このように、アボイティズ・インフラキャピタル社はラギンディガン国際空港の運営を引き継ぐことで、フィリピンのインフラ整備に貢献し、北ミンダナオ地域の発展を加速させる意向を示しています。空港の拡張計画は、地域経済の活性化だけでなく、観光業の促進にも寄与することでしょう。フィリピンの交通インフラの未来にとって、重要な一歩となることが期待されます。
慶応義塾大学経済学部卒業後、東急電鉄に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。（約15年）
その後は、コンサルティングファーム（アクセンチュア・ユニシス）や投資ファンド（三菱UFJキャピタル）などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施。現在、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産の販売やフィリピンへの事業進出のアドバイスを行っている。
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