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アヤラ財閥の再エネ会社・ACENの現状と見通し

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ACEN Corp.は、2024年第3四半期の純利益が前期比48%減少し、19億ペソとなりました。これは季節的な発電量の減少が主な原因とされています。9ヶ月間の累計純利益は81億ペソで、前年比では24%増加しましたが、コア利益は56億ペソにとどまり、ABキャピタルが見込んでいた2024年通年のコア利益の67%程度にとどまっています。

再生可能エネルギー発電量の増加
再生可能エネルギーによる発電量は前期比9%減少して1,210GWhでしたが、前年同期比では9%の増加を記録しています。新規設備が603GWhを発電し、これは四半期の総発電量のおよそ50%に相当します。

将来の資金調達計画
ACENの経営陣は、2025年下半期に株式増資を計画しており、今後3年間で60億ワットのプロジェクトを推進するために、株式市場から20億ドルの資本が必要になると見込んでいます。

収益予測の見直しと目標株価の下方修正
風力発電の増加が見込まれる第4四半期には収益の回復が期待されていますが、2024年および2025年のコアEPS予測はそれぞれ5%と6%下方修正されました。これに伴い、ACENの目標株価も6.50ペソに引き下げられました。政府の再生可能エネルギー基準が再生可能エネルギーによる発電価格を支援するため、ACENの成長性には引き続き期待が持てるとされていますが、株式増資計画が株価に与える影響については慎重な見方が示されています。


本記事は、フィリピンの証券会社・ABキャピタル証券の20241108のレポート・ The Opening Bellから抜粋、要約したものです。

家村 均