フィリピン政府ファンドが送電会社へ出資
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フィリピン政府系ファンド(ソブリンウェルスファンド:マハリカ投資ファンド(MIC))は、フィリピン国営送電会社(NGCP)の株式40%を保有するシナジー・グリッド・アンド・デベロップメント・フィリピンズ社(SGP)の株式20%を買収することに合意しました。これは、マルコス大統領が2023年7月に同国初の政府系ファンドを設立する法律に署名して以来、MICにとって初の投資となります。
マルコス大統領は、MICの最初の投資は「国の電力供給を外部の脅威や混乱から守るだろう」としています。この取引は、中国の国有企業である中国国家電網公司(SGCC)が送電事業者の株式40%を保有していることをめぐり懸念が高まる中で行われました。上下両院の議員を含む専門家らは、北京の技術者がスイッチひとつで国全体を暗闇に陥れることができると主張しています。
フィリピンと中国は、南シナ海での領有権をめぐる対立により、過去1年間で緊張が高まっています。
NGCP は 2007 年にフィリピンの送電システムを運営する 25 年間の免許を取得し、さらに 25 年間の更新も可能となっています。2009 年に運用を開始しました。
ロティラエネルギー長官は、NGCPへのMICの投資は、電力供給の安全性、信頼性、手頃な価格を確保し、電力部門の競争を促進するという我々の目標を達成するための一歩だと述べています。また、マハリカは、エネルギー省とNGCP間のより良い調整への道を開き、送電網をタイムリーに拡大し、フィリピン全体の電力網の相互接続を加速するのに役立つとしています。また、送電部門への政府の投資により、NGCPは送電プロジェクトを予定通りに完了させるために追加資本を投入できるようになります。
2023年の法律によって設立されたMICの認可資本金は5,000億ペソです。このうち1,250億ペソは、国営銀行のフィリピン土地銀行(LANDBANK)とフィリピン開発銀行の投資可能資金、およびフィリピン中央銀行の配当金を含む中央政府の拠出金から賄われています。
今後長期にわたり高い成長が期待されるフィリピン株にご興味のある方は、以下の記事もご覧ください。
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