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フィリピンのソブリンウェルスファンド、3件目の投資を発表

ニュース記事

フィリピン初の政府系ファンドであるマハリカ投資公社(MIC)は、3件目の投資を間もなく発表する予定です。ラファエル・D・コンシンJr.社長兼最高経営責任者(CEO)が、One Newsの番組「The Big Story」でのインタビューで明らかにしました。今回の投資は、海外上場企業が関わる大規模な取引であり、インフラ分野への投資となる可能性があるとのことです。ただし、運輸部門への投資ではないことが強調されています。

相次ぐ投資発表:タイ・CPグループとの連携、そして次なる一手

MICは先週末、タイのチャロン・ポーカパン(CP)グループとの間で、最大10億ドルの私募ファンドを設立する協定を発表したばかりです。このファンドは、農業生産の近代化、デジタル変革の加速、持続可能なエネルギー分野への投資を目的としており、フィリピン国内の事業に限定されます。コンシン氏は、MICが初期段階において、この国家開発基金を牽引していくと述べています。

CPグループとの投資に続き、今回の海外上場企業への投資発表は、MICの積極的な投資戦略を物語っています。コンシン氏は、MICを「外国直接投資を誘致するための政府の連携手段」と位置づけており、その役割を果たすべく、具体的な投資案件を次々と実行に移しています。

投資対象はエネルギー、食糧安全保障、医療、資源開発など

MICは以前から、エネルギー、食糧安全保障、医療、資源開発(特に鉱業)分野への投資に関心を示してきました。一方で、タバコと武器部門は投資対象外としています。今回のインフラ分野への投資も、これらの重点分野の一つである可能性が高いと考えられます。

株式市場への直接投資は原則行わず、M&Aの一環としてのみ検討

MICは、フィリピン国内の上場企業への投資について、原則として株式市場での直接投資は行わない方針を示しています。コンシン氏は、MICがプライベートエクイティファンドのように活動していると説明し、社会的インパクトと利益創出という二つの使命を果たすためには、株式市場への投資は適していないと述べています。ただし、M&A(合併・買収)の一環であれば、上場企業への投資も検討する余地を残しています。

実際、MICは1月27日、上場企業であるSynergy Grid & Development Phils., Inc.の株式20%を取得する契約を締結しました。これは、フィリピンの電力網を運営するNational Grid Corp. of the Philippinesへの足がかりを得るための投資であり、MICが設立されて以来初の投資案件となりました。

目標リターンは国債利回りを大幅に上回る水準、投資上限は資本の20%

MICの目標リターンについて、コンシン氏は「既存のベンチマーク、つまり10年または20年のフィリピン共和国国債の利回りを大幅に上回るスプレッドを生み出すことを目指している」と述べています。具体的な数値は公表されていませんが、高いリターンを目指していることが窺えます。

また、MICは単一投資の上限を資本の20%に設定しており、セクター別の制限も設けています。さらに、戦術的投資として追加の10%を割り当てることができるとしています。

今後の展開:さらなる投資と成長戦略に注目

MICは、今回の海外上場企業への投資に続き、今後も積極的に投資活動を展開していくと予想されます。エネルギー、食糧安全保障、医療、資源開発といった重点分野に加え、インフラ分野への投資も本格化させることで、フィリピン経済の発展に貢献していくことが期待されます。

今回のインタビューで、コンシン氏はMICの投資戦略や目標リターンについて具体的な言及を避けましたが、今後の投資案件の発表や事業展開を通じて、その詳細が明らかになっていくでしょう。フィリピン初の政府系ファンドとして、MICがどのような成長戦略を描き、どのような成果を上げていくのか、今後の動向に注目が集まります。

https://www.bworldonline.com/top-stories/2025/02/13/652974/maharlika-fund-eyes-3rd-investment-with-foreign-listed-firm/

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