再エネREITのCREIT毎年1GW増強へ
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CITICORE Renewable Energy Corp.(CREC)は、2025年の資本的支出(CAPEX)として10億ドル超(約560億ペソ)を計上し、その大部分を太陽光発電の初の1ギガワット(GW)規模のプロジェクトに充てる予定です。
CRECは、株主総会において、年初にすでに大半の予算を使用し、年末までに送電開始予定の1GW規模の太陽光プロジェクトに投じたと述べました。残りの予算は、年後半に着工予定の第2段階の太陽光プロジェクトに充てられます。
昨年は約350億ペソを再生可能エネルギー事業に充てており、同社は今後5年間で年間1GWずつ発電容量を増やし、2028年までに合計約5GWの導入を目指しています。CRECは比較的新しい企業であるものの、ゼネコンのメガワイドグループであるため、自社内に設計、調達、建設、さらに発電後の運用・保守までを担う垂直統合型のビジネスモデルを採用しており、これにより迅速な実行力とコスト競争力を確保しています。
過去3年間においてCRECは国内の太陽光発電量の20%を占めており、今後も同等以上のシェアを維持または拡大する意向です。2025年第1四半期には、電力販売の増加により、前年同期比15.4%増の1億3,789万ペソの純利益を計上しました。
同社は、直接または子会社・合弁事業を通じて、再生可能エネルギー発電、電力開発、小売電力供給事業など多岐にわたる業務を展開しており、現在の太陽光施設による総設備容量は285メガワットです。
総評:CRECは大規模な資本投資と明確な成長戦略により、フィリピンの再生可能エネルギー分野で確実に地位を築きつつあります。メガワイドグループの強みを活かした垂直統合モデルは実行力とコスト面での優位性を示しており、今後の成長が期待されます。市場シェアの維持・拡大に向けた取り組みにも注目です。
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