通信大手PLDT好決算を発表+テクノロジー・プラットフォーム戦略
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PLDT株が先週上昇したのは、堅調な業績と今後の収益見通しの改善が主な要因です。3月4日から8日までの1週間で、 PLDTは11番目に活発な取引銘柄となりました。年初来では1.6%上昇しています。ただし業績はアナリストの予想通りだったため、株価は横ばい推移でした。
2023年、PLDTの連結純利益は266.1億ペソとなり、前年の10.49億ペソから大幅に増加しました。売上高も2,109.5億ペソとなり、前年の2,043.6億ペソから増加しています。純利益の増加は、主に特発費用を含む前年の低水準からの回復によるものです。
PLDTは今後も光ファイバー関連の収入を中心に、四半期ごとに記録してきたほぼ同じ年間成長率を記録していくと予想しています。また、テレコム業界は目立った好材料がなく、やや停滞している状況です。
PLDTは、HSBCフィリピンから10億ペソの初のグリーンローンを獲得し、光ファイバー網の拡張とアップグレードに資金に充当すると発表しました。このグリーンローンは、フィリピン国内の未開拓・サービス不足地域からの需要増大機会に対応し、PLDT光ファイバー網の展開を加速させることができるます。としています。グリーンローンは、融資を受けた資金を環境に優しいプロジェクトに限定して使用できる融資形態です。
また、PLDTの子会社であるPLDT Enterpriseは、タイの財閥チャロンポカパン・グループ傘下のチャロンポカパン・フード・フィリピン・コーポレーション (CPFフィリピン) に接続ソリューションを提供すると発表しました。この提携は、PLDTの高度な技術を活用して、CPFフィリピンの水産・農産品の配送・流通業務を改善することを目的としています。
PLDTは、競争激化に対応するため、ホームブロードバンドと法人市場での地位強化を図る戦略の一環として、Digicoというデジタル事業体を設立しました。Digicoは、本格的なデジタル化のためのプラットフォームを提供します。このテクノロジー・プラットフォームは、サービスや機能の拡張とシームレスな統合を支援します。さらに、支払いシステムとリワードシステムが導入され、ユーザーエクスペリエンスの向上を図ります。
また、オンライン決済のMayaが広範な顧客基盤を活用して収益基盤、ユースケース、加入者数を拡大することができるとしています。
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