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フィリピン通信大手コンバージが海底ケーブルでネットワーク容量を大幅拡張

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CNVRG(Converge ICT Solutions Inc.)は国際ネットワークの容量を大幅に増強し、収益を拡大する計画を立てています。

2025年第1四半期に完成予定のBifrost海底ケーブルシステムと、同年の第2四半期に完成予定のSEA-H2X海底ケーブルシステムによって、100Tbps以上の国際ネットワーク容量を追加する計画です。この増強により、今後10~15年間にわたり、CNVRGの容量ニーズを満たすことができます。

また、CNVRGはこれらのケーブルシステムへの投資を回収するため、余剰の容量を卸売りビジネスや他のプロバイダーへのリースを通じて販売する予定です。

この余剰容量の販売により、同社は資本支出(FY2024年はP15~17億、FY2025年はP10~15億)を軽減することも狙っています。

一方、住宅市場における成長も引き続き好調です。CNVRGは2024年上半期に224,000件の新規契約を獲得し、総契約数は235万件に達しました。2024年全体で45万~50万件の契約者増加を見込んでおり、その大部分は手頃な価格のプリペイド光ファイバーパッケージによるものです。

ABキャピタルのアナリストは、CNVRGの株式に対する「アウトパフォーム」評価を再確認し、FY2024年とFY2025年の予想EPSをそれぞれ4%、6%上方修正しました。この修正は、企業部門の成長、FY2025年における余剰容量の収益化、および住宅契約者の強い増加によるものです。その結果、株価目標を22%近く引き上げ、P19.50/株としました。

さらに、同社は最近、初めての配当を市場に驚きをもって発表しました。これはガイダンスより1年早いものであり、2024年上半期の好調な業績と、2024年全体に対する前向きな見通しを反映しています。

CNVRGの株価は年初来で大きく上昇しており、+89.7%のパフォーマンスを示していますが、アナリストの新たな目標や市場コンセンサスの目標(P18.30/株)でもなお大きな上昇余地があるとされています。外資の買いが入っているものの、株式はまだ「混雑」していないと見られています。

本記事は、フィリピンの証券会社・ABキャピタル証券の20240919のレポート・ The Opening Bellから抜粋、要約したものです。

家村 均