ホテル101 by ダブルドラゴンの世界展開とナスダック上場
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ダブルドラゴン・コーポレーション（DD）は、子会社のホテル101グローバル（ホテル101）の海外プロジェクト3件から、272億フィリピン・ペソ（4億7100万米ドル）の外国通貨収入を見込んでいます。ホテル101の最初の3つの海外プロジェクトは、日本のニセコ、スペインのマドリード、そしてアメリカのロサンゼルスに位置しています。
ホテル101のこれらの海外プロジェクトは、同社のグローバルな成長戦略の一環として進められており、各地でのプロジェクトが具体的な形になりつつあります。具体的には、680室を擁するホテル101-マドリードが2025年末までに完成予定で、北海道ニセコに位置する482室のホテル101-ニセコは2026年に完成予定です。さらに、昨年11月には、ロサンゼルスのウェストレイク・ノース地区に3,647平方メートルの土地を取得し、622室のホテル101-ロサンゼルスも計画されています。
今回の発表で注目されるのは、ホテル101-マドリードのユニットオーナーに対して、第2回目のゴールデンビザが発行されたことです。ゴールデンビザとは、スペインの投資ビザの一種で、非ヨーロッパ市民が同国で一定の金額を投資することで取得できる居住許可証です。このビザ発行は同ホテルのユニット販売に大きな影響を与えると見込まれています。こうしたビザ発行の動きは、特に外国人投資家にとって大きな魅力となり、ホテル101の売上増加に寄与すると考えられています。
DDのビジョンとしては、2050年までに全世界で100万室のホテルを運営することを目標としており、そのうち5万室がフィリピン国内に設置される計画です。この目標が達成されれば、ホテル101はフィリピン国内で最大のホテル企業となるだけでなく、世界でもトップ5に入るホテルチェーンの一つとしての地位を確立することが期待されています。
また、ホテル101は、アメリカのNASDAQ市場に2024年第4四半期に上場する予定であり、JVSPAC Acquisition Corp.との合併を通じて株式を公開する形になります。合併後の企業はHBNBというティッカーシンボルで取引される予定で、これによりホテル101は米国に上場する初のフィリピン企業となります。
まとめ：ダブルドラゴンとその子会社ホテル101は、海外展開を加速させることで、外国通貨収入の増加を目指しており、特にゴールデンビザ発行による投資促進やNASDAQ上場など、今後の成長に向けた複数の重要なマイルストーンを迎えています。ホテル101が2050年までに世界的なホテルチェーンとして確立されるというビジョンは、フィリピン経済にも大きな影響を与える可能性があり、今後の動向が注目されます。
慶応義塾大学経済学部卒業後、東急電鉄に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。（約15年）
その後は、コンサルティングファーム（アクセンチュア・ユニシス）や投資ファンド（三菱UFJキャピタル）などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施。現在、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産の販売やフィリピンへの事業進出のアドバイスを行っている。
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