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BPI、ロビンソンズ銀行統合計画が株価に影響

ニュース記事

フィリピンのアヤラグループ傘下であるBPI銀行(BPI)の株価は、ロビンソンズ銀行(RBC)との統合計画が市場に注目される中、わずかに上昇しました。1月13日から17日の間、フィリピン証券取引所(PSE)での取引データによると、BPIは売買高ランキングで10位にランクインしました。


統合計画が市場に与える影響

Diversified Securities, Inc.のエクイティトレーダーであるアニセト・K・パンガン氏によると、アメリカのトランプ次期大統領就任による市場センチメントの影響が見られる中で、BPIとRBCの統合は消費者向け融資商品のクロスセルを強化し、利息収入と利益を押し上げると予測されています。

一方、Globalinks Securities and Stocks, Inc.のセールストレーディング責任者トビー・アラン・C・アーセ氏は、統合計画が一時的な不確実性を生む一方で、成長の可能性を示唆するものとして投資家の関心を集めていると述べました。


2024年末までに完了予定の統合計画

BPIのCEOであるホセ・テオドロ・K・リムカオコ氏は、中央銀行のイベントで記者に対し、RBCの全ての支店を2024年末までにBPIブランドに変更する予定であると述べました。RBCのCEOであるエルフレン・アントニオ・S・サルテ氏は、統合プロセスは12~18ヶ月以内に完了するとしています。

統合は、BPIの消費者向け金融商品の収益拡大に寄与するとされ、同時にBPIのフィリピン銀行業界での存在感を高める戦略と見られています。


統合による収益と市場展望

BPIは2024年第3四半期に前年比29.4%増の174.2億ペソの純利益を計上しており、9ヶ月間の純利益は前年同期比24.3%増の479.9億ペソとなりました。アーセ氏によると、統合によるクロスセルと運営の相乗効果により、2024年の年末収益は力強いものとなる見込みです。

第4四半期の純収益は447億ペソ、純利益は154億ペソに達すると予測されており、年間純利益は630億ペソを超える可能性があるとしています。


株価の見通しとリスク

短期的な統合プロセスの不確実性がリスク回避型の投資家を抑制する可能性がある一方で、市場リーダーとしての地位や健全な財務状況はBPIの魅力を高めています。

また、パンガン氏は、トランプ大統領の保護主義的政策や一時的な金利引き下げが市場調整を引き起こす可能性があると述べています。


統合の顧客への影響

統合後、RBC支店の再ブランド化により、BPIの顧客にとってサービスの標準化とアクセス性の向上が期待されています。RBCの統合は、BPIがこれまで進出していなかった地域でのプレゼンス拡大を後押しし、新規顧客を取り込む契機となるでしょう。

https://www.bworldonline.com/corporate/2025/01/20/647536/bpi-shares-inch-up-on-integration-news/

家村 均