マカティーCBDに都市公園建設 by Ayala Land
ニュース記事
不動産開発大手のアヤラランド（Ayala Land）は、マカティ市内に2,600平方メートルの都市公園「デラロサ・ガーデンズ（Dela Rosa Gardens）」を2028年第4四半期までに完成させる計画を明らかにしました。
この公園は、マカティの中心業務地区（CBD）における歩行者の利便性や地域コミュニティの活性化を目的としており、文化施設や教育機関、商業施設に囲まれた立地にあります。
デラロサ・ガーデンズは、アヤラランドのサステナビリティへの取り組みの一環として開発されており、省エネ建築物、水資源保全、廃棄物管理、在来植物の活用といった環境配慮型の設計がなされています。場所はBPIシビックプラザの隣接地で、BPIタワーやCBD内の主要オフィスから徒歩圏内にあり、利便性に優れた立地となっています。
また、同公園はマカティCBDの「エメラルド・ネットワーク」の一部として計画されており、歩行者向けの緑道や公共空間をつなぐことで、都市内の移動の快適性を高める構想の中核を担っています。高架歩道とも直結しており、MRTやグリーンベルト、グロリエッタといった主要商業施設へのアクセスも良好です。デラロサ・ガーデンズは、都市の熱環境を改善するパッシブクーリングの効果や、環境負荷の少ない移動手段の促進も視野に入れて設計されています。
総評：
デラロサ・ガーデンズの開発は、マカティCBDの歩行環境と緑地の充実により、周辺不動産の資産価値向上が期待できる材料です。特に高架歩道やMRTへの接続性の高さは、オフィス・住宅ともにテナント需要の底上げにつながりやすく、投資物件の収益性にも好影響を与える可能性があります。長期的に安定した資産形成を狙う個人投資家にとって、注目すべき都市開発の動きです。
慶応義塾大学経済学部卒業後、東急電鉄に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。（約15年）
その後は、コンサルティングファーム（アクセンチュア・ユニシス）や投資ファンド（三菱UFJキャピタル）などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施。現在、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産の販売やフィリピンへの事業進出のアドバイスを行っている。
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