通信業界規制緩和政策下、グローブ・テレコム競争激化に備え新サービスを強化
ニュース記事
グローブ・テレコム社は、コネクタドン・ピノイ法(データ伝送におけるオープンアクセス法)の施行により、ブロードバンド分野での競争激化が予想されるなか、同社の技術ソリューションとファイバーサービスを強化しています。
同社は、同社のDNAはイノベーションにあり、顧客の抱える問題点を解決し続けることで、需要は自然に生まれるとしています。
同法は、規制を緩和し、より多くの事業者の参入を促すことで、インターネットアクセスを向上させることを目指しています。
グローブ社は、データや信頼性の高いインターネット接続への需要が高まるなか、顧客向けに新しいサービスやソリューションの開発を続ける方針です。その一環として、新しいワイヤレスブロードバンド製品「The Loop」を発表しました。この製品はファイバー接続では提供しきれない高い信頼性と利便性を提供できるため、若年層や小規模世帯といったホームインターネット市場で大きなシェアを獲得できると期待されています。
The Loopは、従来の家庭用ブロードバンドやモバイルポケットWi-Fiとは異なり、グローブ社の5Gネットワークを利用したオールインワンデバイスです。平均75Mbpsの通信速度を提供し、小規模世帯のインターネット利用には十分であるとされています。価格は10,999ペソで、Androidスマートフォン、スマートスピーカー、モデムの機能を兼ね備え、SIMカードスロットも搭載しています。このデバイスの展開は現在ルソン島を中心に進められていますが、将来的には全国規模での展開を計画しています。
総評:
グローブ・テレコムは、新たな法律による競争激化を成長の機会と捉え、革新的な製品で市場の需要に応えようとしています。特に新製品「The Loop」は、5G技術を活用した新たなソリューションとして、今後の市場拡大を牽引する可能性があります。同社の戦略は、競争環境下でも顧客のニーズを的確に捉えることで、持続的な成長を目指していることがうかがえます。
- フィリピンのGDP成長見通しと格上げの可能性 by Moodys - 09/02/2025
- フィリピン中央銀行3会合連続で利下げ実施 - 09/02/2025
- CBDと周辺地域で二極化するマニラオフィス市場 by Cushman & Wakefield - 09/01/2025