国際物流大手DHLがとフィリピン財閥大手JGサミットとの合弁事業で、物流施設を大幅増強
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国際物流大手のDHLは、フィリピンでの拡張に8,000万ユーロ(約48億フィリピンペソ)を投資し、今後5年で東南アジア全体に3億5000万ユーロを投じる計画です。
フィリピンには、2つの新施設を建設する予定で、そのうち約5万平方メートルのSta. Rosa施設は、同社のフィリピンでの歴史上最大の投資となります。
これは在庫保管のための施設で、2025年にはさらに約2万平方メートルの施設をマニラ首都圏内に建設予定です。
DHLの投資は2024年に約1,000人の雇用を生み出す見込みであり、主に倉庫と輸送関連施設です。
DHLはフィリピンに20か所の施設を持ち、総面積は28万平方メートルです。全ての施設は環境を重視したカーボンニュートラルを実現するように設計されます。
DHLはフィリピンの強力な小売市場に成長の機会を見出し、倉庫と輸送能力の投資を通じてこのセクターの成長をサポートすることを計画しています。
フィリピンの大手財閥で、Gokongwei氏率いるJG Summit Holdingsと提携し、DHL Summit Solutions, Inc.(DSSI)という合弁会社を設立しています。
DHLは輸送ネットワークのカバーエリアを拡大するため、物流車両を2,000台以上に増やすことを目指しています。
グローバル物流企業DHLが、大型設備投資を実施することは、力強く拡大するフィリピンの個人消費をの証ではないでしょうか。
フィリピン大手財閥JGサミットは、グループに食品メーカー、小売事業を有し、物流事業とのシナジー効果が大いに期待できます。
本記事は、下記ニュースを要約したものに、投稿者の意見を加筆したものです。https://www.bworldonline.com/top-stories/2023/10/18/552117/dhl-allots-e80m-for-philippine-expansion/
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一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングエグゼクティブディレクター
慶応義塾大学経済学部卒業後、東急電鉄に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。(約15年)
その後は、コンサルティングファーム(アクセンチュア・ユニシス)や投資ファンド(三菱UFJキャピタル)などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施。現在、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産の販売やフィリピンへの事業進出のアドバイスを行っている