アヤラ財閥の再生可能エネルギー会社が豪州で丸紅と合弁事業
ニュース記事
この記事は、フィリピンの Ayala Corporationの子会社 ACEN Australia が、丸紅アジアパワーシンガポールと共同でオーストラリアでの大規模なバッテリーエネルギー貯蔵システム (BESS) プロジェクトに投資することを発表したものです。
Ayala’s ACEN, Marubeni forge A$250-M energy storage deal in Australia
「豪州での大規模蓄電池プロジェクトへの共同投資」
ACEN Australia と丸紅アジアパワーシンガポールは、オーストラリアでの 400 メガワットアワーのBESSプロジェクトに共同で 2 億 5 千万豪ドル (約 90 億ペソ) を投資します。
このプロジェクトは 2025 年までの完成を目指しており、完了後にはオーストラリア最大級の蓄電池併設型太陽光発電施設の一つとなります。
ACEN Australia が建設中の New England Solar プロジェクトの一部となり、同プロジェクトはオーストラリアの国家電力市場に大きく貢献します。
「New England Solar プロジェクトについて」
New England Solar は、ニューサウスウェールズ州北部の町ユーララ近郊で建設中の 720 メガワットの太陽光発電および蓄電池プロジェクトです。
第 1 期工事は 400 メガワットの容量を持ち、すでに 2023 年より発電を開始しています。第 2 期工事は 2024 年に開始予定です。
ACEN Australia は、建設中および稼働中の大規模再生可能エネルギープロジェクトで 1 ギガワットを超える再生可能エネルギー容量のポートフォリオを保有しており、さらに開発中のプロジェクトで 8 ギガワットの容量を保有しています。
「電力販売契約の締結」
ACEN Australia は、オーストラリアの ZEN Energy Retail と最大 220 メガワットの New England Solar プロジェクトの電力のオフテイクに関する 11 年間の協力合意書を締結しました。
このパートナーシップにより、プロジェクトは再生可能エネルギーのコスト削減メカニズムである大規模発電証明書の作成・販売を通じて「安定した収益源」を確保することができます。
ZEN Energy はオーストラリア初の「1.5 度対応電力小売業者」であり、長期的に持続可能なパートナーシップを組むことを目指しています。
「ACEN について」
ACEN は現在、フィリピン、ベトナム、インドネシア、インド、オーストラリアをまたいで約 4,700 メガワットの容量を有しています。
「まとめ」
ACEN Australia は丸紅アジアパワーシンガポールと協力し、オーストラリアでクリーンエネルギーへの移行を加速させる大規模な蓄電池プロジェクトを実現します。このプロジェクトは、再生可能エネルギーの普及と排出量削減に貢献することが期待されます。
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急電鉄に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。（約15年）
その後は、コンサルティングファーム（アクセンチュア・ユニシス）や投資ファンド（三菱UFJキャピタル）などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施。現在、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産の販売やフィリピンへの事業進出のアドバイスを行っている。
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