フィリピン発グローバル港湾運営会社ICTSIがイロイロ港での事業を拡大
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フィリピンの港湾当局 (PPA) は、Western Visayas のイロイロ商業港コンプレックス (ICPC) ビサヤス コンテナ ターミナル (VCT) の運営と改修に関して、ICTSI に対して事業継続許可を出しました。
ICTSIは、ターミナルのインフラ整備・改修や貨物運搬機器の導入などを行い、ターミナルの生産性とサービス品質の向上に取り組むとしています。
PPAは1月にVCTの運営権をICTSIに 25年間の契約で発注しました。ICTSIは入札の際の唯一の入札者でした。この契約には7億5千万ペソのコンセッション料が含まれています。これは、PPAが入札勧誘で設定した最低固定料金である5億ペソを50%上回るものです。
ICTSIは、近代的なインフラ、貨物運搬機器、そして運営への多額の投資を通じて、この変革を推し進めていくとしています。
VCTは、全長約627メートルの岸壁と、コンテナや一般貨物の保管、倉庫、その他の貨物取扱活動のための20ヘクタールの用地を有しています。この施設は、イロイロ州とパナイ島の全域にサービスを提供しています。パナイ島南海岸にある古い港湾施設とは別に、パナイ湾に位置しており、ICTSIによると、フィリピンで最も安全な港湾の一つとなっています。
ICTSIは、VCTの能力と効率性の制約が、同施設の潜在能力を妨げてきたとして、施設の持つ可能性を最大限に引き出すことを目指しています。
現在、VCTは年間10万TEU (20フィートコンテナ換算) と200万トンの非コンテナ貨物を取り扱っています。
当初の5年間は国内船舶と貨物にも対応する予定ですが、その後は外国船舶と貨物のみを扱う専用港湾となる予定です。
本記事は、下記ニュースを要約したものです。https://www.bworldonline.com/corporate/2024/04/16/588331/ictsi-receives-green-light-for-visayas-container-terminal/#google_vignette
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