Bloomberryオンラインカジノ事業開始へ
ニュース記事
BLOOMは、新たなオンラインゲーミング・プラットフォーム「megaFUNalo!」の事前登録を開始しました。この新サービスは、2025年6月末までに正式ローンチされる予定です。「megaFUNalo!」は、現在のローカルeゲーミング市場でリーダー的存在であるDIGIPLUS Interactive（PLUS）が展開する「BingoPlus」や「ArenaPlus」と正面から競合する見込みです。
このプラットフォームでは、eビンゴやオンラインカジノなどのゲームが提供されると予想されており、Bloomberryが展開する高級カジノブランド「Solaire」の知名度と既存のVIPプレイヤー層を活用することで、市場での差別化を図る狙いがあります。
Bloomberryは従来、主にリゾート型カジノ施設を中心としたオフライン事業で収益を上げてきましたが、オンライン領域への参入により、新たな収益源の確保と成長機会の拡大を目指しています。
現在、ABキャピタル証券が提示しているBLOOMの目標株価は1株当たり7ペソですが、この算出にはオンラインゲーミング事業からの収益貢献は含まれていません。しかし、今回の「megaFUNalo!」の立ち上げによって、この新事業の成長性や市場シェア獲得が見込まれることから、将来的には目標株価が7.8～8ペソに引き上げられる可能性があります。
競合のDIGIPLUS（PLUS）はすでに先行しており、広く認知されたeビンゴおよびスポーツベッティングプラットフォームを展開していますが、BLOOMはその高級志向のブランド力と既存の顧客基盤を活かすことで、差別化したサービスを提供できると期待されています。加えて、カジノ規制環境が安定しており、政府も税収面でオンラインゲーミングをある程度容認する姿勢を示していることから、ビジネス環境は比較的良好と見られます。
ただし、オンラインゲーミング市場には規制変更や依存症対策など、長期的にはリスク要因も存在します。そのため、Bloomberryが持続的に事業を拡大するには、コンプライアンスの確保とブランド信頼性の維持が重要です。また、今後の顧客獲得戦略やマーケティングの成否も株価への影響要因になると考えられます。
総評：
Bloomberryのオンラインゲーミング事業への参入は、成長余地の大きい新規市場を取り込む前向きな展開です。競争は激しいものの、Solaireブランドを活かした高付加価値戦略には注目すべきです。株価には上昇余地があり、今後の進捗を見極めたい局面です。
本記事は、フィリピンの証券会社・ABキャピタル証券の20251017のWeeky Wrap Upから抜粋、要約したものです。
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慶応義塾大学経済学部卒業後、東急電鉄に入社し、海外事業部にて、米国・豪州・ニュージーランド・東南アジアなどで不動産開発や事業再構築業務に従事。また、経営企画部門にて東急グループの流通・メデイア部門の子会社・関連会社の経営・財務管理を実施した。（約15年）
その後は、コンサルティングファーム（アクセンチュア・ユニシス）や投資ファンド（三菱UFJキャピタル）などで、企業や自治体の事業再構築、事業民営化等の支援や国内外のM&A案件のアドバイザリーを実施。現在、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングにて、日本他の投資家および企業、ファンドなどに対してフィリピン不動産の販売やフィリピンへの事業進出のアドバイスを行っている。
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